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第2話 酪農乳牛飼育部門

牛舎の風景(第2話TOP画像)

私は一介の牛飼い。「とにかく牛といると気分が爽やかになる」

仔牛には初乳を与えて免疫力を高めます

▲ 仔牛には初乳を与えて免疫力を高めます

町村農場の牛乳は、乳脂肪や乳タンパク質 、ミネラルなどで高い乳成分を含みます。いわゆる「濃い牛乳」です。コクもあり、風味もあるのに、飲みくちは爽やかでスッキリしています。

牛乳の味、すなわち乳質を決めるのは何だと思いますか?それは、牛の育つ環境であり、牛の食べるエサが最も大切な要素となります。町村農場の牛乳は自分たちが飼っている牛たちの新鮮なミルクだけを使ってそのままパックしています。その牛たちの食べるエサも自分たちの農場で育てた牧草ととうもろこしから作っています。健康な牛は、人間同様に健全な環境と健康な食生活から育ちます。

自由に動き回れるフリーストール牛舎

▲ 自由に動き回れるフリーストール牛舎

町村農場の牛たちは、牛舎の中を自由に動き回れます。食べたい時に食べ、寝たい時に寝る。可能な限りストレスのない穏やかな生活を送ります。一方で牛の食べるエサは、タンパク量や脂肪量、ミネラルまでもしっかり栄養計算され健康に育てられます。人と牛とが協力しながら、可能な限り一年を通して変わらぬ品質の牛乳が作られるのです。

自社農業での牧草刈り風景


▲ 搾乳風景

町村農場の創業者、町村敬貴が提唱した牛づくりは、牛の乳質を高めることだけが目的ではありません。牛そのものの品種改良についても多角的に研究を重ねていました。結果、北海道の牛の約7割が町村農場の血統を引く牛だった時代もありました。
「牛飼い」の想いは二代目、そして現役である三代目にも連綿と連なっています。とにかく「牛が好きで、自分には牛しかいないんだ。」という牛飼いたちの強い思いと覚悟が、今の北 海道酪農の礎を築きました。「牛への想い」が「草への敬意」を経て、「土づくりへの情熱」につながり、北海道酪農全体の発展に結果的に大きく貢献することとなったのです。

牛づくりの神様
創業者である町村敬貴はそう呼ばれています。生まれた時から牛のいる中で育った敬貴は中学生の頃、すでに「僕には牛しかいない。牛に関わること以外の人生 は考えられない。」と悟っていました。単身アメリカに渡り酪農の修業を積み、 帰国後に度重なる失敗の上に培ったノウハウは、現代の確固たる北海道酪農の礎となっています。
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